当社の創立者である故・斎藤美津子元ICU名誉教授は、コミュニケーションを、「人と人との、心の温かさの交換」と定義し、「通訳者は言葉のスペシャリストでなく、コミュニケーションのスペシャリストでなくてはならない」と考えていました。

その理念のもと、土曜学校ではコミュニケーション学の立場から教育訓練を行い、話し手と聞き手の誠意を交換するための技術や態度を身につけた人材(コミュニケーションスペシャリスト)を送り出せるよう、努めております。

2020年、コロナ感染拡大の影響を受けて会議の多くがオンライン開催になりました。

通訳者は音声だけでなく、会場の雰囲気、お客様のふとした仕草など、さまざまな情報を五感で得て仕事をしてきたので、お客様のそばにいくことができない今の状況では、コミュニケーション上の難しさがあると考えています。

しかし、そうした環境下でも土曜学校は、言語の正確さだけでなく、優れたトータルパフォーマンスを発揮して、人の誠意や心の温かさの交換をお手伝いすることのできる人材の教育を目指しております。

異文化間コミュニケーションのあらゆる場面でお客さまのお役に立ち、社会に貢献していく事。それが私たちの使命です。

土曜学校 校長 中山 貴子