コミュニケーション・スペシャリストたること
当社の創立者である故・斎藤美津子元ICU名誉教授は、コミュニケーションを、「人と人との、心の温かさの交換」と定義し、通訳者は言葉のスペシャリストでなく、コミュニケーションのスペシャリストでなくてはならない、と考えていました。
その理念を生かし、私たちはコミュニケーション学の立場から教育訓練を行い、話し手と聞き手の誠意の交換をするための技術や態度を身につけた人材(コミュニケーションスペシャリスト)のみを送り出せるよう、努めております。
異文化間コミュニケーションのあらゆる場面で、お客さまに寄り添い、社会に貢献していくことが私たちの使命です。
代表取締役 平岡貴子
斎藤美津子博士の理念
異文化間コミュニケーションと同時通訳のパイオニアとして、長きにわたり、数多くの優秀なコミュニケーション・スペシャリストを育ててきた斎藤博士は、「きき方の理論」「話しことばの科学」など、コミュニケーション論の数多くのベストセラーを世に出しました。
コミュニケーターズは、通訳者養成に情熱を注いだ斎藤美津子博士が設立した「土曜学校」出身の通訳者を中心とするグループです。コミュニケーション学の立場から教育訓練を行い、言語能力に加え、言葉そのものではないコミュニケーション要素の重要性についても、繰り返し、強調してきました。
創立者略歴
ノースウェスタン大学スピーチ・コミュニケーション学部博士号取得。国際基督教大学名誉教授。1994年コミュニケーターズ代表取締役就任。2004年2月逝去。
日本未来学会理事、国際一般意味論学会(米国)理事・編集委員、異文化コミュニケーション学会(米国)理事、社会福祉法人聴力障害者情報文化センターによる手話通訳公認認定審議会および文部省教科書検定審議会の審議委員 など歴任。
『話しことばの科学 コミュニケーションの理論』、『きき方の理論 続・話しことばの科学』(ともにサイマル出版会刊行)、『話しことばのひみつ』(創隆社ジュニア選書)等のロングセラーをはじめ、著書・翻訳書多数。
日本の同時通訳者の草分けとして自ら活躍後、プロの会議通訳者の育成に生涯尽力した。
「宝珠の玉」
「玉」は無心の自分、そこから力があふれて出て、「火焔」となり、天に向かって伸びていく。
コミュニケーターズ創立者の故・斎藤美津子博士は、白い紙に墨で幾度となく「宝珠の玉」を書き、一度として同じものは書けないが訓練によってより迫力のある表現ができるようになる、また、うまくいかなかったと思うものを含め、それぞれの味があることに驚きました。
自分の本来持っているもの(玉)を大切にし、その上で努力し、一回一回の経験から学ぶことにより自分は成長する(焔が高くのびていく)。
自分を大切にする心は他者を尊重し、理解しようとする気持ちにつながる、と感じたと言います。